テレ朝・早河洋会長 前社長辞任問題で3カ月分報酬10%を自主返上「不適切な行動判明」

 テレビ朝日の早河洋会長が29日、東京・六本木の同局で行われた、定例会見に出席。会社経費の私的使用で辞任した亀山慶二前社長の監視義務を果たせなかったとして、自身を含む3人が4月から3カ月分の報酬の10%を自主返上することを発表した。

 早河会長は会見冒頭で「昨年の夏から社員の不祥事が相次ぎ、逮捕者も出してしまいました。不祥事の原因を調査する過程で前社長の不適切な行動が判明し、辞任する事態になりました」と報告。「コーポーレートガバナンス(企業統治)が厳しく問われた一年だったと言えます」と振り返った。

 同局は先月9日、社員が詐欺容疑で大阪府警に逮捕されたことを発表。今月1日にも、同様の詐欺容疑で社員が逮捕されたことを受け、早河会長は「非常にショックを受けている」と話し、「捜査の結論を待って、規定に従い厳正に処分することになると思います」と語った。

 一連の不祥事において継続中としている検証委員会による原因究明と再発防止のための調査について武田徹副会長は、原因を「ガバナンスの緩み、社員の倫理観」と位置づけ、「取締役会に提示、提案するべく最終調整しております」とした。

 4月からは経営サイドと社員の意見交換の場を設けるため、「企業風土刷新、成長戦略推進運動」と銘打った対話集会を開催予定。来週にも開催される第一回のテーマは亀山前社長の辞任問題とし、検証委員会の調査結果を社員に説明するという。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス