ウィル・スミス インスタでロックに謝罪「恥じている」 平手打ち問題波紋拡大
米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは28日、俳優ウィル・スミス(53)がハリウッドで27日に開かれた同賞の発表・授賞式でコメディアンのクリス・ロックを平手打ちした問題を巡り「正式な調査を開始した」との声明を出した。俳優団体やメディアの非難も相次ぎ波紋が広がっている。渦中のスミスは28日、インスタグラムを更新してロックに謝罪を申し出て「感情的に反応してしまった」と自身の行為を釈明した。
スミスはインスタの黒い画面に謝罪と悔恨の言葉をつづった。
「どんな形であれ、暴力は有害で破壊的です。昨夜のアカデミー賞での私の振るまいは、受け入れがたく、弁解できないものだった」と自身の行為が間違っていたと記した。
暴力をふるうに至った自身の内面にも触れ「私をネタにしたジョークは仕事の一部だと思えるが、ジェイダの健康状態に関するジョークは、私には耐えられず、感情的に反応してしまった」と気持ちを抑えられなかったことを明かした。
その上で「クリス、あなたに公式に謝罪したい。私は一線を越えていたし、間違っていた。自分の行為を恥じているし、私がなりたいと思う男性像を示すものでもなかった。愛と優しさの世界に、暴力の余地などない」とロックに対して謝罪を申し出た。
前日の式ではアカデミーや候補者への謝罪は口にしていたが、暴力をふるった相手である、クリスへの直接の謝罪はなかった。
インスタの最後には自身が演じた「ドリーム-」のウィリアムズ一家などへの謝罪も記し「とても後悔している。未熟だった」と文章を締めたスミス。深い後悔をうかがわせた。