将棋の藤井聡太竜王（１９＝王位・叡王・王将・棋聖との五冠）が本年度の勝率１位を逃すことが３０日、確定した。プロ入りから４年連続で１位を達成してきたが、同い年の伊藤匠五段（１９）にわずかに及ばず２位に沈んだ。この日、勝率トップを走っていた伊藤五段が本年度最終対局で勝利。敗れればすでに本年度対局を全て終えている藤井竜王の１位が確定したが、デビュー２年目の“藤井世代”が止めた。

　藤井竜王の勝率は０・８１３（５２勝１２敗）で、伊藤五段は０・８１８（４５勝１０敗）。藤井竜王は５つのタイトル戦を戦い、将棋界のトップランナーとの対局が増加した中で、５年連続の８割超えと驚異的記録を残した。