【The LDH Times】塩野瑛久 仲間たちと世界へ 昨夏からLDH所属 心機一転
俳優の塩野瑛久(27)がデビュー10周年を迎えた。昨夏からLDHの所属となって心機一転。旧知のEXILE TRIBEメンバーからは「これからは仲間」と歓迎を受けて、絆を深めている。LDHが取り組むグローバルな活動に刺激を受けて、自身も世界配信される日本作品を足がかりに、令和時代に沿ったステップで“海外進出”を目指す。
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-デビュー10周年ですが、自身にとっての転機は。
「デビュー作で『GTO』に出たんですけど、AKIRAさんが主演で。今思えば、何かしらのご縁を感じざるをえないデビューでした。でもあの時、自分では何もできなかったんです。その後、戦隊もの(デビュー2年目の『獣電戦隊キョウリュウジャー』)が決まった頃に、『ゲキ×シネ』という舞台を映画にしたものを見て。劇団☆新感線『髑髏城の七人』でしたが、衝撃を受けました。お芝居っていろんな可能性があるんだなと、深みを思い知らされ、それをきっかけに、役者業にどんどんのめり込んでいきました」
-新メンバーとして出演する、続編ドラマ「探偵が早すぎる 春のトリック返し祭り」(日本テレビ系。4月14日スタート。後11・59)については。
「シーズン1で広瀬アリスさん、滝藤賢一さん、水野美紀さんのバランス、掛け合いが出来上がってる状態なので、胸を借りるつもりで参加して、自分の色が出せればの気持ちで挑ませてもらいます。僕が演じる大谷は、かなり真っすぐな役。アリスさん演じる一華ちゃんを意識する描写があって。屈託のない部分が出せればいいなと思っています。コメディーですが、今回は恋愛要素もプラスされるので、僕はそこで頑張ることになりそうです」
-今月発売したカレンダーの出来栄えは。
「テーマはナチュラル。(HMV購入特典の)メイキングを見たら分かりますが、自然にカメラマンさんと話しながら一瞬を切り取ってもらって。多分、“事故画像”も多かったと思うんです。しゃべってるので、口が半開きだったり。そんな中から厳選しました。熱海の星野リゾートさんで撮りましたが、肉体美は…今回ないかな。僕、割とドラマとかでも脱がされるんです。応援してくださってる方は見飽きてると思うので(笑)」
-所属先をLDHに決めた理由は。
「まず共演経験があるLDHの方と話してて、みんな気持ちが良くて、そこが純粋に気になりました。LDHを遠目から見ていると、ファミリー感や横のつながりを大事にしてると感じたので、そこが僕のマインドと合っているなと。事務所をあげてグローバルな活動にも、意欲的に取り組んでますし。トップとの距離が近く、寄り添っていただいてるというのはめちゃくちゃ大きいです。今後会社としてどうしていきたいかというのを、トップが語っている姿は、こちらとしても前に進む指針になります」
-自身でも海外進出は意識しますか。
「ハリウッドで日本人が、というのは結構難しいんですよね。でも今って配信系があって、全世界に見てもらえる環境が整っていて。そういう意味で、海外でも認めてもらえるような日本の作品に、僕も出たいという思いですね。海外に行って母国語じゃない言葉でお芝居して、すごくいい役を与えられるかというと難しい。自分が育った国の言葉で、今まで培ってきたものを武器にしてやる方が、いいと思うんですよ」
-所属前から付き合いがあったLDHメンバーは。
「『PRINCE OF LEGEND』で一緒だった片寄涼太、川村壱馬、白濱亜嵐とはプライベートでも食事に行く仲です。(所属が決まって)めちゃめちゃビックリしてましたね、あまり相談してなかったので。亜嵐君は『これからは仲間だね』と言ってくれましたし、川村壱馬は言葉ではしゃぐタイプではないので、手をたたいて『よしっ!!』と喜んでくれました」
-今後、音楽面へのチャレンジは。
「挑戦してみたい気持ちはあります。地声が低いですが、それはそれで僕の味が出るものが作れるのかなと。いろんなことを積極的にやっていきたい、というマインドではありますね、今は。ダンスに関しては厳しいかも知れません(笑)。どうしても振りが覚えられなくて、ついていけないんですよね」
◇塩野瑛久(しおの・あきひさ)1995年1月3日生まれ。東京都出身。実家のクレープ屋の客から勧められて応募した、2011年「第24回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で審査員特別賞などを受賞。12年、ドラマ「GTO」で俳優デビュー。13年には「獣電戦隊キョウリュウジャー」に出演。13年の「純平、考え直せ」で舞台初主演。昨年8月からLDHに所属。