作家の桜瀬彩香さんが３月２９日に亡くなったことが１日、ＴＯブックス編集部のホームページで発表された。死因等は公表されていない。

　桜瀬さんは２０２１年８月に「薬の魔物の解雇理由」でデビュー。同作は「次にくるライトノベル大賞２０２１」の４位に輝いた。その後「長い夜の国と最後の舞踏会」を執筆。９日に「薬の魔物の解雇理由２」の刊行を控えていた。

　同編集部は「突然の訃報に驚き、かけがえのない才能を失った深い悲しみに編集部が包まれております」と悼んだ。「薬の魔物の解雇理由」シリーズの今後の刊行については「ご家族様とご相談のうえ決定して参ります」としている。

　「長い－」を刊行するオーバーラップ編集部でも「本作は主要ラインナップ作品であり、その深い世界観から多くの読者の皆様のご支持を頂いている作品です。２巻発売後、これからの展開を話し合う矢先、此度の報の衝撃に、いまだ哀しみに暮れております」と偲んでいる。

　桜瀬さんは他界する２日前の２７日まで、本の一節と思われる文章をツイッターに投稿していた。また固定で２月に発売した「長い夜－」も「是非お手に取っていただけますと嬉しいです！」と宣伝していた。