「2022年本屋大賞」の受賞作が6日発表され、第2次大戦時の独ソ戦を舞台とした逢坂冬馬さん(36)の「同志少女よ、敵を撃て」(早川書房)が大賞に選ばれた。
逢坂さんは、ロシアのウクライナ侵攻に関し、反戦運動に関わって拘束された露市民らへの支持を表明。「主人公が今のロシアを見たら、悲しみはしても絶望はせず、街に出て必要とされることをすると思う。私も絶望するのではなく戦争に反対し、平和構築の努力をします」と語った。
受賞作は、モスクワ郊外の故郷の村を独軍に襲撃され、母を惨殺された少女がソ連軍の狙撃兵になる物語。