「オバケのＱ太郎」や「忍者ハットリくん」「笑ゥせぇるすまん」などの作品で知られ、日本を代表する人気漫画家の藤子不二雄（Ａ）（ふじこ・ふじお・えー、本名安孫子素雄＝あびこ・もとお）さんが川崎市の自宅で死去したことが７日、分かった。８８歳。

　日本漫画界の巨匠の訃報に芸能界が悲しみに暮れた。実写版ドラマ「笑ゥせぇるすまん」（１９９９年）で喪黒福造を演じた俳優の伊東四朗（８４）は「喪黒福造を実写で演じたのは私だけ、誇りに思ってます」と所属事務所を通じて追悼した。

　実写版ドラマ「怪物くん」（１０年）でドラキュラ役の俳優・八嶋智人（５１）は“人生のバイブル”の親に感謝。何度も現場に足を運ぶ姿とともに「喪失感にただただショックを受けていますが　先生の作品は不滅です」と愛をあふれさせた。

　作品関係者のみならず、社交的な性格で幅広い人々に愛された。タレントの中川翔子（３６）は「信じられないです　いつも笑顔いっぱい優しくて大好きな藤子先生　一緒におでんを食べたりカラオケしたりお酒飲んだり楽しい思い出ばかり」と悲痛な思いとともに、ピースサインを掲げる先生の写真をツイッターに載せた。

　尊敬する藤子（Ａ）さんにあやかり、芸名を付けたお笑いタレントのバッファロー吾郎Ａ（５１）は「『僕の名前を使ってくれてありがとう』と仰っていただいた時、神様に認められたようで嬉しかった事が忘れられません」とその優しさに感謝した。

　デイリースポーツの取材に応じたお笑いコンビ・エレキコミックのやついいちろう（４７）は「お元気な印象だったので驚きました」と衝撃を語り、今年「プロゴルファー猿」をモチーフに作ったというコントを「観てもらいたかった」と悔やんだ。