ピンク・フロイド 28年ぶり新曲「ヘイ・ヘイ・ライズ・アップ」でウクライナ支援
英国出身の世界的ロックバンド「ピンク・フロイド」が、ウクライナの人々を支援するために28年ぶりの新録音となる新曲「ヘイ・ヘイ・ライズ・アップ」を8日、発表した。
ギターのデヴィッド・ギルモアにはウクライナ人の義理の娘と孫がおり、これまでもピンク・フロイドの楽曲をロシアとベラルーシから引き揚げるなどの行動をとってきた。
今回、15年に共演したウクライナのバンド「ブームボックス」のアンドリーイ・クリヴニュークが、米ツアーを切り上げ、領土防衛隊で戦っていることを知りコンタクト。3月30日にレコーディングされ、クリヴニュークがSNSに投稿した、キーウのソフィア広場で彼が歌うウクライナの反戦歌「ああ、草原の赤きガマズミよ」をサンプリングした。新曲のタイトル「さあ、立ち上がろう」は反戦歌の歌詞からとった。
ギルモアは「超大国の一つが平和な民主主義の独立国家を侵攻し人民を殺しているという卑劣な行為に、僕たちもたくさんの人々と同じように憤りといら立ちを感じてきた」とロシアを痛烈に非難。
迫撃砲で負傷してキーウの病院で治療を受けているクリヴニュークに「電話越しに曲を少し聴かせたら喜んでくれた」という。ギルモアは「このような形でウクライナへの支持を表明したい。超大国がウクライナのような民主主義の独立国家を侵攻するのは間違っていると世界の大半の人々が思っているということを示したい」と語った。収益はウクライナ人道支援募金に寄付される。