崔洋一監督 がん公表後初の公の場 スタッフに支えながら登壇も熱弁ふるう
1月にぼうこうがんを公表した日本映画監督協会理事長の崔洋一監督(72)が15日、都内で、闘病と映画を語るイベント「ラスト・ショー」を開催。がん公表後初の公の場に姿を見せ、自身の体調について明かした。
黒のジャケット姿の崔監督は、スタッフに支えられて階段を上ってステージへ。観客の拍手で迎えられて「こんな体になっちゃったよ」とおどけてみせ、スクリーンに投影された写真とともに自身の人生を振り返った。
イベント後に報道陣に対応した崔監督は「皆と会えて元気になれた」と笑顔を見せ、現在の体調を「足腰が弱っている。ブラインドタッチができていたけど、手足のしびれで一本指打法」と説明。中断していた抗がん剤治療については来月から再開予定と明かした。
同イベントは21日まで開催され、監督も7日連続で登壇予定。今後について「乗り切ったらたぶん入院しているんじゃないか」とおどけつつ「創作意欲はありますね。メンテナンスをして、何ができるか考えます。自分にできそうなことを」と意欲を燃やした。
イベントの休憩時間には、関係者らと談笑したり、写真撮影に対応。囲み取材にも30分以上応じ、熱弁を振るうなど、闘病中とは思えぬ元気な姿を見せていた。