専門家 TVのコロナ対策のアクリル板は「意味がない」とバッサリ 出演者も苦笑
医師で元WHOコンサルタント、元厚労相医系技官の木村もりよさんが16日、朝日放送テレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜、前9・30)に出演。新型コロナウイルス対策について、疑問を呈した。
国立感染症研究所(感染研)が3月28日、新型コロナの主な感染経路として、「エアロゾル感染」(空気感染)があると公表。これまでは「飛沫感染」と「接触感染」を主な感染経路とし、それに基づいた対策をしてきており、今までの対策は何だったんだ?!と波紋を呼んでいる。
木村さんは「例えば、このアクリル板だって」とスタジオで出演者を仕切るアクリル板に言及し、「『空気感染』がある以上、こんなもん置いたって意味がない」とバッサリ。
同じく生出演していたワクチン専門家で京都府立医科大学准教授の内田智士氏も「こういうもの(アクリル板)があっても、換気をしてなかったら、感染する」と、飛沫対策のアクリル板よりも、換気が重要と説いた。
専門家の相次ぐ指摘に、スタジオメンバーからは「意味ないじゃん」「置いてるだけや」「よく考えたら上も下もスッカスカ」と苦笑いとともに感染対策へのブーイングが噴出。木村氏は改めて「(ゼロコロナ)の中国が(ロックダウンしたりして)すごく変なことやっているみたいに思われてるでしょうけど、海外から見たら、この“しょぼ波”でこんなことやってる日本は、一体どんな形で見られているのか。相当おかしく見られていると思った方がいいと思います」と指摘していた。