田中英寿日大前理事長 いきなり“出禁破り”連日施設訪れ大学関係者と面会

 所得税法違反罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた日本大の田中英寿前理事長(75)が13日の刑確定後、日大施設を連日訪れ、大学関係者と面会していたことが16日、関係者への取材で分かった。日大側は事件後、前理事長と「永久に決別する」と宣言し、大学運営に関わらせないとの報告書を文部科学省に提出していた。

 関係者によると、前理事長は14日、東京都千代田区の校友会本部が入る日大施設を訪れた。15日にも、この建物に入る姿が目撃された。

 田中前理事長は今月13日に懲役1年、執行猶予3年、罰金1300万円の判決が確定。2008年から約13年間、理事長を務めており、今年2月の公判では「大学の発展を願っているだけで、関係は持ちたくない」と述べていた。だが、いきなり“出禁破り”という大胆な行動に出たことで、縁を切ったはずの大学との関係に疑義が生じる可能性がある。

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