将棋の駒生産量日本一を誇る山形県天童市で17日、甲冑や着物をまとった人を「駒武者」に見立てる「人間将棋」が開かれ、藤井聡太五冠(19)と佐々木大地六段(20)が、熱戦を繰り広げた。
桜が満開の同市舞鶴山山頂にある約15メートル四方の将棋盤で対局。武者言葉で会話するルールがあり、武将の衣装を着た藤井五冠が「いざ尋常に勝負」と発し、スタートした。序盤で藤井五冠が攻撃を仕掛けると「気が早いのではないか」と佐々木六段がたしなめ、会場から笑いが起きた。
四苦八苦の末、130手で勝利した藤井五冠は「いい経験だった。次はタイトル戦で来たい」と意気込んだ。