「鎌倉殿」赤ちゃん泰時の「武衛」泣きにネット戦慄「御成敗式目」へのつながりも
17日に放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の第15回「足固めの儀式」で、坂東武者の最大勢力を誇った上総広常(佐藤浩市)が、源頼朝(大泉洋)、大江広元(栗原英雄)らの策略によって謀反人に仕立て上げられ、討たれた。鎌倉時代の、文字通り“足固め”となる事件が描かれ、視聴者は盛り上がった。最後は北条義時(小栗旬)と八重(新垣結衣)の間に長男(後の北条泰時)が誕生した場面で終わった。
ファンは義時に抱き上げられた泰時の泣き声に注目。「ぶえい、ぶえい」と泣いているように聞こえた。泰時をあやしていた義時も「ぶえい」と聞こえる泣き声に驚くような表情を見せていた。
「ぶえい」とは、広常が頼朝に対して使っていた呼び名「武衛」のこと。本来は将軍職を意味する言葉だが、広常は勘違いして、親しみを込めて呼ぶ愛称として使っていた。
ネットでは「ラストシーン、上総介広常に鎌倉殿を『武衛』と呼ばせたのは、このシーンのための布石だったのですか?三谷脚本、恐るべし。」と戦慄(せんりつ)する声があった。さらに、北条泰時が武士の法律に当たる「御成敗式目」を定めた人物であることにも注目。広常が読み書きが苦手だったことを踏まえ「上総介が討たれたときに生まれ『武衛 武衛』と泣いた泰時が、『只かなを知れる物』(ひらがなしか知らない=子どもの手習い程度しか読み書きできない武人)でも読めるよう御成敗式目を作るんだもんな…大河の脚本でこれほど戦慄したことはないわ…」と驚く声が上がっていた。