世界一の金塊 時価22億超え 展示開始時の5倍以上に 重さ250キロ
静岡県伊豆市のテーマパーク「土肥金山」に展示されている、世界一となる重さ250キロの金塊の時価相当額が22億円を超え、2005年の展示開始時の5倍以上に跳ね上がっている。不安定な世界情勢などで金価格が上昇したためという。
田中貴金属工業によると、20日時点の金の税込み販売価格は1グラム8969円。金は有事に強い安全資産とされ、新型コロナウイルス危機やウクライナ情勢深刻化を背景に価格上昇が続く。世界中で取引されるため国際指標はドル建てで、円安ドル高が進み円建て価格が上がった面もある。
金塊は2005年に運営会社の親会社が鋳造し、世界最大の金塊としてギネス世界記録に認定された。05年7月から一般公開され、当時の時価相当額は約4億円だった。
金塊はアクリルケースに開いた穴から手を入れて触れることができる。施設は価格上昇にあやかり「触ると金運がアップする」とSNSでPR。国分歩課長は「どこまで価格が上がるのか予測もつかない」と驚きつつ「早く安心できる世の中になってほしい」と話した。