広瀬アリス、女優「辞めよう」と思った経験「わろてんか」で一変
女優の広瀬アリスが24日、フジテレビ系「ボクらの時代」に出演し、女優を「辞めよう」と思っていたことを明かした。この日は同局系ドラマで映画化されて29日に公開される「ラジエーションハウス」で共演する和久井映見、山口紗弥加とのトークだった。
演者としてぶつかる壁についての話題で広瀬は、10代後半は「地面しか見ていなかった」と告白。「すべてをシャットダウンして『誰の言うことも聞かない』みたいな時期が…」と振り返った。マンガばかり読んで、人の足元しか見ていないような毎日で「説教されても何されても響かない」ような状況だった。
しかし、2017年後期のNHK連続テレビ小説「わろてんか」出演が転機となった。同作で広瀬は、川上四郎(松尾諭)とのコンビ「ミス・リリコ・アンド・シロー」を結成する女芸人・リリコを演じた。それまでは仕事に対して強い興味もなかったこともあり「この朝ドラでがんばってダメだったら辞めよう」と1つの区切りとして挑んだという。
当時は周囲から「地方に行ったらすぐ太って帰ってくる」と言われていたが、一念発起。大阪での撮影だった「わろてんか」では、ジムに入会し、お酒を控え、食事制限もするようになった。“最後の作品”と捉えて「いい終わり方をしよう」と考えていたという。
結果的にリリコ役は大好評で、リリコと四郎がメインのスピンオフドラマも制作されるなどした。広瀬は「あれがあってよかった」としみじみ。「何も犠牲にせずにずーっと生きてるのは楽だし楽しいと思うけど、何も得られないなと思って」と努力があってこそ評価があると実感した。
「そこからお仕事への姿勢も変わったし、もっともっと意欲が増してきて、自分の中で壁だったなと思いました、朝ドラが」と転換点だったと説明。「自分の感覚、価値観、姿勢とかを全部変えてくれました」と感謝した。