大和田獏「命の重み2年前と違った大きさ」20年4月に妻の岡江さん急死
俳優の大和田獏(71)、長女で女優の大和田美帆(38)が26日、東京文化会館で行われた歌劇「400歳のカストラート」(6月26日、同所。その後愛媛、三重公演)取材会に登壇した。2020年2月に初演したオペラ公演の再演で、2人は朗読を担当。初演直後の20年4月23日に、獏は妻(美帆の母)でタレントの岡江久美子さん(享年63)を新型コロナ感染による肺炎で亡くしている。
命がテーマの本作。獏はコロナ禍やロシアのウクライナ侵攻に触れ、「多くの命が奪われることはつらい。人間は必ずいつかは死ぬけれど、その死が誰かや何かから奪われるものであってはならないと思う。命の重みや大切さが2年前と比べると違った大きさで自分の中にある。心に留めながら演じたい」と語った。美帆も「人々がつらいとき、芸術は前向きにしてくれるものと信じています」と力強く話した。
昨年の一周忌には2人でオンラインイベントを開催。岡江さんの生前の意向を尊重し“音楽葬”で見送っていた。