藤井聡太叡王 本年度タイトル戦初戦白星発進!久々の対局に反省も

 将棋の藤井聡太叡王(19=竜王・王位・王将・棋聖との五冠)が28日、東京・神田明神で行われた第7期叡王戦五番勝負第1局で、挑戦者・出口若武六段(27)に93手で勝利し、本年度初のタイトル戦を白星で飾った。

 先手となった藤井叡王は相掛かりへ誘導。昼過ぎまで互角のまま重厚な長考合戦が続いたが、ペースをつかむとそのまま押し切った。お互い1分将棋に突入した熱戦を終えると、同じ関西所属で奨励会時代も過ごした出口六段と、笑顔でマシンガントークの感想戦が行われた。

 対局を振り返り、「こちらが積極的に動いていけるかという将棋。具体的な手段が難しくて、考えても分からない局面が多かった」と渋い表情。前回から期間が空いたことに、「やってみないと分からないところもあるかなと思っていましたけど、普段通り指すことができた」としつつ、「途中少し時間を使ってしまったところもあると思うので、第2局以降はそのあたりを修正していきたい」と課題を示した。

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