76歳・中条きよし 参院選出馬会見「老害という言葉なくしたい」 維新から比例代表で
俳優で歌手の中条きよし(76)が28日、都内で会見を開き、今夏の参院選で日本維新の会から比例代表候補として出馬することを表明した。同党の馬場伸幸共同代表、藤田文武幹事長とともに登壇し「老害という言葉をなくしたい。大人のパワーを見せたい」と決意を込めた。
馬場共同代表とは会食をともにする仲だったといい「維新は好きな政党でした」と身を切る改革などの方向性に共感を覚えていたという中条。高齢者を取り巻く現状に「何かいいことがあったのか。年寄りは早く死ねよと言われているぐらいの気がする」と疑問を抱いた際にオファーを受け、出馬を決断した。
76歳での挑戦。「資金ももちろん、後ろ盾もありません」と手作りの選挙戦を覚悟する。続けて「裸で来たようなもんですから。政党というのがもっとアドバイスをしたり手ほどきをしたり手助けしてくれると思っていた。しないよね」と馬場共同代表をチラリ。歯に衣(きぬ)着せぬ“中条節”で「供託金は出します」と同代表を苦笑いさせるひと幕もあった。
自身のヒット曲「うそ」にかけて「『うそ』のない政治」をキャッチコピーに政界に殴り込む。ただ、公選法の規定により選挙活動中の歌唱ができないことに「自分の歌を歌っちゃいけないんですかと思うんですよ。間違っているんじゃないかと」と怒りの炎はメラメラ。「新・必殺仕事人」で演じた“三味線屋の勇次”のごとく、国民の“恨み”を晴らしていく。