シン・ウルトラマン キャスト自ら撮影して演技 ウルトラな撮影現場が明らかに
1966年に誕生した国民的ヒーローを現代によみがえらせる映画「シン・ウルトラマン」(13日公開)の完成報告会が2日、都内で行われ、ウルトラな撮影方法が明かされた。時にキャスト自らがスマホ片手に撮影しながら演じるなど全17台のカメラが使用されたという。
主演の斎藤工(40)らが登壇し、驚きの撮影を振り返った。巨大生物と戦う「禍特対」の班長を演じた西島秀俊(51)は「カメラはスマホだけで6台くらいあって、記録さんが何をどう記録していたかわからない。最先端の撮影現場にいるんだなと毎日楽しくてしょうがなかった」と証言。中でも極めて異例となる撮影しながらの演技を求められた斎藤は「初めてでした。演じることと撮影行為で二層になっている」と難しさを口にしたが、プロ集団による斬新な画角の映像が本作を特別なものにしている。
企画・脚本の庵野秀明氏や樋口真嗣監督ら「シン・ゴジラ」(16年公開)のチームが再集結。19年に撮影され、当初は21年初夏公開予定だったが、コロナ禍での延期を受けてついに日の目を見る。
ウルトラマンに変身する主人公・神永新二を演じた斎藤は、脚本を手に取った当時を振り返り「分厚い台本に書かれた因数分解みたいな複雑かつ壮大で想像がつかないような物語だった。魔法の辞典のような気もしました」と回顧。ポストプロダクションに時間を割き、4月末に完成したばかりの作品をこの日、初めて鑑賞し「(延期は)こだわり抜くために必要な時間ですべてが必然だったんだなと思いました」とうなづいた。