福山康平 ハリポタ大役ゲット 元高校球児 ピアノ発表会でスカウトされた異色経歴
俳優の福山康平(24)が役者として伸び盛りを迎えている。
厳しいオーディションを経て、7月8日開幕の舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」でハリー・ポッターの息子、アルバス役に抜てきされた逸材。丸刈りで白球を追いかけた元高校球児で、ピアノの発表会で芸能界にスカウトされた異色の経歴を持つ。
元々ハリポタファンで、今作が「初めて自分から受けたオーディション」。気合十分で長期審査に挑み、物語のキーマンとなる大役をゲットした。情報解禁されるとハリポタ世代の高校野球部同期から大きな反響が。「喜んでくれる人がいるからもっと頑張らないといけない」と稽古への原動力となっている。
ハリーは藤原竜也、石丸幹二、向井理のトリプルキャスト。藤原とのタッグが多い福山は「竜也さんは稽古場でアグレッシブなんです。本読みで『座っているだけじゃダメだ!走れ』と。稽古の挑み方がすごすぎて、初日から食らいました」。
同じホリプロ所属で初共演の藤原から「俳優とは」を吸収する毎日で「2人で稽古していても毎回違う演技で毎日勉強になります」と“父”から刺激を受けている。小中高と野球に打ち込み、仲間と汗を流した過去から「舞台作りは野球と似ている。チーム戦だと思う」と話す。
4月上旬から稽古に入って1カ月。7月に控える開幕を前に「積極的にコミュニケーションを取って、自分なりのアルバスを演じたい。稽古していて、絶対に面白いものになるという自信があります」とアピール。目力の強さを武器に日本初演の同作を成功へ導く。
◇福山康平(ふくやま・こうへい)1998年3月13日生まれ、東京都出身。元高校球児。13年春にピアノの発表会で業界関係者の目にとまり、スカウトされ、15年公開の映画「予告犯」で俳優デビュー。18年にNHK大河「西郷どん」で大河初出演し、19年はNHK大河「いだてん~東京オリムピック噺~」にも出演した。特技はピアノ、釣り、料理。趣味は将棋と野球で試合結果をかかさずチェックしている。憧れの俳優は水谷豊。