渡辺裕之さん急死 歌手の次女にも知らせず公演 MISIAが涙で明かす
歌手のMISIAが6日、ニッポン放送「MISIAのオールナイトニッポンGOLD」に出演。3日に急死した俳優・渡辺裕之さんを涙で追悼した。渡辺さんは、昨年の日本テレビ系「24時間テレビ」でMISIAが歌ったチャリティーソング「歌を歌おう」でドラムを担当。公私にわたり数年間の交流があったという。
渡辺さんの次女でボーカリストの渡辺磨裕美は、MISIAのバンドでコーラスを担当。4月30日、5月1日、3日、4日に山梨・河口湖ステラシアターで開催したライブ「MISIA CANDLE NIGHT」にも参加していた。
番組冒頭、「今日は最初にお話ししたいことがあります。5月3日、俳優の渡辺裕之さんがお亡くなりになられました。心よりお悔やみを申し上げます。渡辺さんとは数年前に初めてお会いしたんですけれども、お食事をご一緒したこともありますし、音楽が大好きな方で、ライブにもよく来ていただいていて」と公私ともに数年来の交流があったことを震える声で説明。
「お亡くなりになられた5月3日は、ライブ中ということで。磨裕美ちゃんにも、私たちにも、渡辺裕之さんがお亡くなりになったということは…(涙声)、知らされていなくて…(涙)、ライブが終わってから知ることとなりました…」とライブ中だったため、娘にも父の死が伝えられていなかったことを明かし、「ちょっとしばらく理解ができないというか…、信じられない気持ちだったんですけれども、ご家族のことを思うと、胸が苦しいです」と嗚咽しながら言葉をつむいだ。
そして「会えていないけど、磨裕美ちゃんを、今すぐね、抱きしめにいきたい…」と涙で声を震わせた。
10分近くに及んだ追悼の思い。「渡辺裕之さんのやすらかな眠りを心からお祈りしております。いつも優しく声をかけてくださり、気に掛けてくださり、一緒の時間を過ごしてくださり、ありがとうございました」と話し、「悲しみの中にいる人とも、みんなと力をあわせて、歌を奏でて…、前に向けて進んでいけたらと思います。あなたに届くように歌っていこうと思います」と、磨裕美もコーラスで参加した「歌を歌おう」の24時間テレビバージョンを流し、追悼した。
渡辺さんの「縊死(いし)」が公表されたのは5日だった。