上島竜兵さん死去 愛し愛された竜ちゃん 芸能界に広がる衝撃と悲しみ
お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」のメンバー、上島竜兵さんが61歳で死去したことが11日、分かった。所属事務所によると、この日未明、都内の自宅で倒れているのを家族が発見し、病院に搬送されたが死亡が確認されたという。警視庁は自殺とみて詳しい経緯を調べている。人望の厚かった上島さんの急逝に、タレント・ビートたけし(75)が「非常に悔しくて悲しい」と悼むなど、芸能界には大きな衝撃と悲しみが広がった。
たけしは公式サイトで、ダチョウ倶楽部を描いた絵画を添えて「上島、大変ショックです。」と追悼の言葉を書き出した。
上島さんとダチョウ倶楽部が1990年代にブレークするきっかけが、日本テレビ系「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!」「スーパージョッキー」での体を張ったリアクション芸だった。前者からは93年の新語流行語大賞銀賞に選ばれた「聞いてないよォ」や「訴えてやる!」が、後者からは定番ギャグの熱湯風呂が生まれた。
「40年近く前から一緒に仕事をしてきたのに、芸人は笑っていくのが理想であって、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに、どんなことがあっても笑って死んで行かなきゃいけないのに、非常に悔しくて悲しい。」と教えに“背く”かたちで世を去ってしまった後輩への、やりきれない思いを吐露した。
公私共に親交が深かったタレントの出川哲朗(58)は「無念です。まだまだ竜さんとケンカしてチュ~したかったです。最高のライバルであり最高の友でした。」と悲しみに暮れ、ダウンタウン・松本人志(58)は「今日は仕事でテンションを上げるのに少し苦労しました。同世代の仲間やからね…」とツイートした。
テレビ、ラジオの生番組では、芸人仲間が上島さんを悼んだ。
ホンジャマカ・恵俊彰(57)はTBS系「ひるおび!」で共に過ごした下積み時代を振り返り、「楽屋でずっとダメ出ししている。こうやって芸を磨いてるんだって。ギリギリまでずっと言い合いをしていて、舞台に立つとうわっと(盛り上がる)」と芸への厳しさを明かした。
何度も出演した日本テレビ系「スッキリ」では極楽とんぼ・加藤浩次(53)が「3月11日に天の声でしゃべっていただいて、終わった後もスタジオに来て、うまくしゃべれなかったよっておっしゃって。どの現場でも変わらず後輩の僕たちにも話しかけてくれて。分け隔て無く接してくれる方」と人柄を回想。フジテレビ系「めざまし8」ではEXITの2人が涙した。
★「日本いのちの電話」相談窓口★ 厚生労働省は悩みを抱えている人に対して相談窓口の利用を呼びかけている。
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