ダチョウ倶楽部・上島竜兵さん急死 なぜ?どうして? 突然の旅立ち聞いてないよ

 死去したことがわかったダチョウ倶楽部・上島竜兵さん=2021年6月
 寺門ジモン(左)とアクリル板越しにキス芸を披露する上島竜兵さん(中央)。最後の公の場となった=4月25日
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 お笑いトリオ「ダチョウ倶楽部」のメンバー、上島竜兵(うえしま・りゅうへい、本名龍平)さんが死去したことが11日、分かった。61歳。所属事務所が発表した。兵庫県出身。同日未明、東京都中野区の自宅マンションで倒れているのを家族が発見した。警視庁は自殺とみて詳しい経緯を調べている。葬儀は密葬で行う予定。4月25日のイベントにメンバー3人で出席したばかりだった。体を張った数々のリアクション芸で笑いを届けてきた人気芸人は、突然の旅立ちを迎えた。

 誰もが「聞いてないよォ」と悲嘆に暮れたくなる喪失感が列島を覆った。リアクション芸をはじめとする数々のギャグで笑いを届け、俳優活動も充実していた上島さんが旅立った。

 所属事務所は公式サイトで「あまりにも突然のことで驚きに堪えません」などと報告。捜査関係者によると、11日午前0時頃、自宅マンションでぐったりしているのを家族が見つけ110番。搬送先の病院で死亡が確認されたという。

 1985年にダチョウ倶楽部を結成し、バラエティー番組を中心に活躍し続けた。トリオの公式インスタグラムへの最後の投稿は8日。劇団ひとりとの2ショットを添え、同日放送されたフジテレビ系「ドリフに大挑戦スペシャル」をアピールしたばかりだった。

 順調な活動の一方で、コロナ禍を嘆いていた。4月25日に肥後克広、寺門ジモンと共に出演したイベントでは「熱々おでん」などのお家芸が制限される現状に「商売あがったりですよ」と言及。後輩芸人らと集う「竜兵会」の開催頻度が減ったことも打ち明け、「その時初めて嫁がいて良かったなって思いました。俺の文句を聞きながら一緒に飲んでくれるからね」と、94年に結婚した元タレントの妻ひかるさんへの感謝を口にしていた。

 20年3月には“人生の師匠”と慕った志村けんさんがコロナ死。21年1月に有吉弘行のラジオ番組で「一人で酒を飲んでいたりすると、ふと思い出して涙ぐんだりする時がある」と吐露していた。コロナによる“変化”が何かしらの影響を与えたのかもしれない。

 早朝に届いた悲報。上島さんが常連だったという自宅近くの喫茶店のオーナーは「4、5日前にあいさつしました」とし「気さくな方で、来店客に声をかけられても『どうも』と対応していました」としのんだ。所属事務所関係者はこの日、家族は帰宅しないと説明しており、上島さんの遺体は自宅には戻らず、密葬が営まれる斎場に安置されているものとみられる。

 ◆上島竜兵(うえしま・りゅうへい)1961年1月20日生まれ、兵庫県出身。本名龍平。テアトルエコー養成所、青年座を経て86年から太田プロダクション所属。85年に肥後克広、寺門ジモン、南部虎弾(後に脱退)とダチョウ倶楽部を結成。90年代に入り日本テレビ「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!」「スーパージョッキー」でブレーク。93年の流行語大賞銀賞の「聞いてないよォ」をはじめ数々のギャグで知られ、個人でも物まね、俳優、監督、文筆業など多才だった。趣味はプロレス・野球観戦、野球。2015年、東京スポーツ映画大賞主演男優賞。

 ★「日本いのちの電話」相談窓口★ 厚生労働省は悩みを抱えている人に対して相談窓口の利用を呼びかけている。

 ◆ナビダイヤル0570・783・556(午前10・00~午後10・00)◆フリーダイヤル0120・783・556(毎日:午後4・00~9・00、毎月10日:午前8・00~翌日午前8・00)

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