鳩山氏、安倍氏の「日銀は政府の子会社」発言に「口を封じられたほうが宜しい」
鳩山由紀夫元首相が12日、自身のツイッターを更新し、安倍晋三元首相に対して「口を封じられたほうが宜しいかと思う」と苦言を呈した。
安倍氏は9日に大分市内で開かれた会合で「日銀は政府の子会社だ」と発言し、騒動になった。鈴木俊一財務相は13日に、政府が日銀に出資はしているが、議決権を持たないため「会社法でいうところの子会社にはあたらない」と法的には「子会社」ではないと明言した。
鳩山氏は「安倍元首相が先日、大分で『日銀は政府の子会社である』と発言され、だから国がいくら借金をしても満期が来ても返さないで良いとの主旨のことを言われたと聞く。政府は慌てて全面否定しているが、財政規律が緩み円が暴落するのではないか心配である。」とコメント。安倍氏が、昨年末の時点での国債発行額約1074兆円のうち、48・1%を日銀が購入していることを前提に「心配する必要はない」という趣旨の発言をしたことを非難し「誰かこの方の口を封じられたほうが宜しいかと思う。」と厳しく指摘した。
日銀は総裁、副総裁は内閣に任命権があるため「子会社」のようにとらえられることもある。ただ、日銀法で「金融政策や業務運営の自主性」は認められている。