日テレ河村アナ急死 54歳脳出血 GT伝統の一戦や箱根駅伝で名実況

 箱根駅伝やプロ野球などスポーツ実況で知られ、バラエティー番組でも活躍した日本テレビの河村亮(かわむら・りょう)アナウンサーが14日に脳出血のため死去していたことが16日、分かった。54歳。神奈川県茅ヶ崎市出身。同局はデイリースポーツの取材に「かねて体調不良で入院していた」と明らかにした。通夜・告別式は親族や関係者のみで行う。

 冷静と情熱を兼ね備えた語り口で支持された名アナウンサーが静かに旅立った。最後のテレビ出演は3月3日、BS日テレで中継されたプロ野球オープン戦・巨人対西武戦(東京ドーム)での巨人側リポーター。同19日に放送されたラジオ日本「日テレアナ・ザ・ワールド」が最後のメディア出演となった。

 箱根駅伝では3区で通過する茅ヶ崎生まれ、新潟育ちで、新潟高、早大政経学部を経て1991年、日本テレビに入社。プロ野球中継や箱根駅伝などのスポーツ実況で実績をつみ、「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」などバラエティー番組でも活躍した。

 2012年には巨人の3年ぶり日本一の瞬間を実況。翌13年には長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督と松井秀喜さんの国民栄誉賞の授与セレモニーを担当し、20年リーグ優勝の実況も務めた。試合前は穏やかな表情で練習を見守り、選手からの信望も厚かった。原辰徳監督は「日本テレビを代表するすばらしい実況アナウンサーでした。競技に対する知識も非常に豊富で、エネルギッシュな取材の前には、私も圧倒されるような思いをしたことを昨日のことのように思い出します」と悼んだ。

 箱根駅伝では1号車を長く担当した他、07、08年はフィニッシュ地点を担当。07年の5区では山登りで快走した順大・今井正人選手が往路優勝でゴールテープを切る際「山の神、ここに降臨。その名は今井正人!」との名実況を残した。青学大陸上競技部の原晋監督は「青学大駅伝部は河村アナに育てて頂きました」と悼んだ。

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