乙武洋匡氏 初街頭演説で不倫騒動に言及「ひどい不祥事を犯したが政治ではルール守る」
今夏の参院選に無所属で出馬することを表明した作家の乙武洋匡氏(46)が21日、東京・東急用賀駅前で出馬表明後初の街頭演説を行った。
生まれつき手足に障害を持ち、「五体不満足」などの著書で知られる乙武氏にとって、用賀は、中学校までの12年間を過ごした地元。「この体で受け入れてくれる幼稚園が1つもなかった中、(用賀にある)世田谷聖母幼稚園が受け入れてくれた」と故郷の選挙民に語りかけた。
途中、2016年、参院選で自民から出馬予定も不倫報道で白紙になったことに触れた。「6年前、ひどい不祥事を犯しましたが、政治ではしっかりとルールを守っていく」とおよそ60人の聴衆に誓った。
演説は対話形式。小学生から「いじめのない学校にしてほしい」と提案され、乙武氏は「違いがマイナスになるのではなく、違いがプラスになる町」を目指すと約束した。
初演説を終え、選挙活動支援のため再集結した仲間へ「6年前、あれだけ迷惑をかけたのに『もう1回やろう』と言ってくれて。最高です」と感涙。「乙武だからこそ、この苦しみを理解してくれるだろうと思ってもらえた」と手応えを口にした。