細野晴臣「空白が2年続いた」コロナ禍経ての心境吐露 6月ライブは「リハビリ」
音楽家の細野晴臣(74)が21日、埼玉県・ところざわサクラタウンで行われた、自身のドキュメンタリー映画の上映回に登場し、コロナ禍を経ての心境の変化を明かした。
同所でデビュー50周年記念展「細野観光1969-2021」が開催されていることから「NO SMOKING」「SAYONARA AMERICA」の2作が限定上映中。18年と19年に海外で行ったライブ映像などが収められている。
共にコロナ禍以前の映像で「アメリカだったりイギリスだったり、今だったら行けない。2年間の騒ぎの中でじっとして、あんまり音楽に触れないで過ごしてきた。空白が2年間続いた。真っ白になっちゃった。年も年だしどうなるか全く分からない」と吐露した。
再スタートの場として6月には大阪でライブを行う。「リハビリのつもりで楽しめたら。不安ですし怖いですよね」と苦笑い。新作アルバムの準備も進めておりフラメンコギター「アルカンヘル」を使用する構想という。
YMOの坂本龍一は直腸がんの手術を経て、3月に復帰したばかり。4月には「エイプリル・フール」で共に活動した小坂忠さん(享年73)が逝去。「小坂忠が亡くなってショックだったんですけど、よく考えたらそういう年齢。それぞれの生命力に委ねるしかない。できる限りでやっていくしかない。みんなも元気でやってほしい」と呼びかけた。