現役女優も「AV禁止」疑問視 維新・音喜多氏は犯罪行為の有無に注目

 立憲民主党の堤かなめ衆院議員が、25日の衆院内閣委員会で、立民として「性行為を伴うAV禁止」の法律を目指すことを表明し、トレンドワードで「AV禁止」が1位となるなど大きな話題となっている。

 堤氏は映画やテレビなどで殺人のシーンについて「実際に人を殺すことはありません」と例示。一方で、AVでの性行為は「実際に撮影現場で行われることもあると聞いております」と指摘した。撮影での性行為が「妊娠や性感染症、うつやPTSDなどの危険性がある」とした上で、「人間の尊厳と人権の尊重の観点から、立憲民主党として、AVなどにおけるあらゆる性的搾取を根絶するため、今後も全力で取り組むことをお誓い申し上げる」と語った。

 これに対して、日本維新の会政調会長で参院議員の音喜多駿氏は自身のツイッターで「殺人は犯罪だが、性行為はそうではない。」とコメント。堤氏の例えは“スタート地点”が違うことを指摘した。続けて「セックスワークは非合法化すると『地下』に潜り、犯罪の温床となって被害者が増えることが知られて」いることも伝え、堤氏の「AV禁止」論をけん制した。

 また、現役セクシー女優の葉月美音も自身のツイッターで「AV禁止する事を重要視するより性犯罪者の重罪化を重要視して欲しいです。 by現役AV女優より。」とコメント。「人間の尊厳と人権の尊重」の“優先順位”に疑問を投げかけた。

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