BiSHのアイナ・ジ・エンド“一役入魂”初ミュージカルで伝説のロックスター役
BiSHのアイナ・ジ・エンドが舞台「ジャニス」(8月23、25、26日、東京国際フォーラム)でミュージカル初主演を務めることが25日、分かった。演じるのは1960年代後半の米音楽シーンを席巻した伝説のロックスター、ジャニス・ジョプリン。中学時代はミュージカル女優に憧れ、養成スクールにも通っていたというアイナが、夢見たステージで新たな魅力を放つ。
破天荒ぶりで人気を誇るBiSHのメインボーカルが、歌唱力を生かして新境地を切り開く。総合プロデュースを担当する亀田誠治氏からの推薦で昨年届いた主演オファー。ドラマなどの出演歴はあるものの、いずれも端役で演技経験は少ないが、初挑戦のミュージカル、しかも大役を二つ返事で受諾した。
2013年に米ブロードウェイで初演された「ジャニス」は、「ジャニスの祈り」「クライ・ベイビー」などの名曲を残し、71年に27歳で早世したジャニスの半生を「亡くなる1週間前の一夜のコンサート」をコンセプトに描く。
アイナは任されたタイトルロールに「ドキュメンタリーとか見たりすると、すごく楽しそうですけど、どっか空っぽな目をしていて…。その時間があるからこそ、歌で発散する。そこはちょっと似ているのかな」と共通点を見いだす。
中学時代、ミュージカルスクールに通った。「父に『お前は顔で落ちる』って言われて、『アニー』のオーディションや宝塚歌劇団を受けなかった過去があったり」。“心残り”を陽気に告白しつつ「BiSHとして自分を表現できているのはすごく幸せですけど、ミュージカルっていうのは小さい時の夢なので、うれしい」とワクワクが止まらない。
BiSHは来年解散を発表しているが、今後の本格的な女優業進出には「全くない!!女優がしたいからじゃなく、ジャニスをやりたかった」と消極的。「ジャニスに『あなたのやることがあなたの全て』みたいに言われてる気がするので、精いっぱいやりきりたい」と“一役入魂”を誓っていた。