国民的歌手・美空ひばりさんの楽曲が初めてヒップホップにリメークされることが２５日、分かった。初期の名曲「東京キッド」がＤＪ　ＴＡＴＳＵＫＩによってサンプリングされ、「ＴＯＫＹＯ　ＫＩＤＳ（ｆｅａｔ．ＩＯ＆ＭｏｎｙＨｏｒｓｅ）【Ｐｒｏｄ．ＭＥＴ　ａｓ　ＭＴＨＡ２】」として２７日に配信リリースされる。

　サンプリングとは、現存楽曲を再構築して新たな曲を制作する手法。「ＴＯＫＹＯ－」のイントロにはひばりさんの歌声の音源が使用された。ミュージックビデオも「東京－」が主題歌となっていたひばりさんの主演映画「東京キッド」をオマージュ。劇中で幼いひばりさんが踊るシーンを、ソックリな衣装をそろえて“完全再現”し、同作の映像も盛り込まれている。

　時代を超えたコラボに、ＴＡＴＳＵＫＩは「改めてひばりさんのことを、そしてヒップホップカルチャーに興味を持っていただけたら」と期待。ひばりさんの長男、加藤和也氏（５０）は「もし存命でしたら、かっこいいＭＶには『今の姿の私でも少し出して』と言ったに違いない」と想像をふくらませていた。