帰港した堀江謙一さん「精神と肉体の完全燃焼」 低迷阪神には「粘り」期待

 ヨットで世界最高齢での単独無寄港の太平洋横断に成功した海洋冒険家の堀江謙一さん(83)が5日、兵庫県西宮市の新西宮ヨットハーバーで帰港セレモニーに出席した。

 関係者、約1000人の一般ファン、報道陣70人から熱烈な歓迎を受けると手を振って応え、「皆さん、どうもお待たせしました」と元気にあいさつした。

 3月27日に米サンフランシスコを出航。4日午前2時39分にゴールに設定した和歌山県の日ノ御埼と徳島県の伊島を結んだ紀伊水道に到達。69日間、約8500キロの航海を終えた。

 「あしたのジョーのように、この航海で精神と肉体の完全燃焼を確信した」と充実感を口にしつつ、「まだまだ青春まっただ中。これから大器晩成を目指したい」と意気軒高なところをアピールした。

 堀江さんは1962年にヨットで世界初の太平洋単独無寄港横断に成功。会見では当時と比較して「60年前の航海はラジオしかなかった。それからいろいろなものが出て、これからも通信方法とか開発されて、もっと楽しく航海できると思う」と技術の進歩も感じていた。

 大阪府出身で、兵庫県芦屋市在住の堀江氏。航海中に知人や家族との衛星電話での会話で、低迷する阪神タイガースも何度か話題に上がったようで、「連敗の話にもなりました。地元の阪神さんですし、粘り強いところを見せてほしい」とエールを送った。

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