チューリップ50周年記念ツアー 財津和夫「感無量ってこんな感じなんだな」
人気フォークグループ・チューリップが5日、東京国際フォーラムでデビュー50周年記念ツアーの東京公演を行った。1972年6月5日の「魔法の黄色い靴」でのデビューからちょうど50年。「心の旅」「虹とスニーカーの頃」など計27曲を歌い上げ、5000人のファンを魅了した。
ボーカルの財津和夫(74)は「こんな日にコンサートがやれるなんて不思議な気持ち。感無量ってこんな感じなんだな」と穏やかな笑み。40周年記念ツアーの際、14年に亡くなったギターの安部俊幸さんが「50周年を目指したい」と語っていたことを懐かしんだベースの宮城伸一郎(66)は「安部さんも喜んでいると思います」としみじみと話した。
今ツアー開催について「本音はやってられないという感じなんですけど」と思いを告白した財津。実施に至った理由について「スタッフとか皆さんの声ね。それに突き動かされたことは間違いない」とし「皆さんの力ってこんなにあったんだと、今回つくづく思いました」とファンの存在の大きさを口にした。
ステージ終盤には来年7月1、2日に同所での追加公演を発表した。主催者によると、さらなる追加公演の準備も進んでいるといい、来夏までで延べ10万人規模になる予定だ。節目のツアーはまだ序盤。財津は「コロナが滅亡したら、マスクを外して歌いましょうね」とファンに呼びかけた。