作者急死の「ベルセルク」再開決定!盟友・森恒二氏が監修「物語をほぼ伝えられる」

 昨年5月6日に急性大動脈解離で54歳で急死した漫画家・三浦建太郎さんの代表作「ベルセルク」の連載が再開することが7日、分かった。連載されていた「ヤングアニマル」の公式ページで発表された。

 1989年に「月刊アニマルハウス」での不定期連載からスタートした「ベルセルク」は累計発行部数は全世界で5000万部を超える人気作。中世ヨーロッパの世界観を下地に、剣士、魔法使い、妖精、魔物などが登場するダークファンタジーだ。三浦さんの急死により未完のまま連載が止まっていた。

 連載は6月24日発売の「ヤングアニマル」13号から再開。三浦さんのスタッフが作画を手がけ、ストーリーなどの監修は三浦さんの高校時代からの親友である漫画家・森恒二氏が手がける。「原作・三浦建太郎 漫画・スタジオ我画 監修・森恒二」のクレジットで掲載される予定となっている。

 公式サイトには「ヤングアニマル」編集部と森氏のメッセージも掲載された。「ホーリーランド」「自殺島」などで知られる森氏は、2021年9月に発売された「ヤングアニマル」18号の小冊子に2人の出会いや、友情の物語を描くなど特に親交が深かった。この日のメッセージでは、以前に三浦さんからストーリーについて聞かされており「自分は『ベルセルク』の最終回までの物語を知っています。」と明言した。

 森氏はファンに対しては「なるべく詳細を思い出し物語を伝えます。そして三浦が自分に語ったエピソードのみやります。肉付けはしません。はっきり覚えてないエピソードもやりません。三浦が自分に語った台詞、ストーリーのみやります。当然完全な形にはならないでしょう。しかし三浦が描きたかった物語をほぼ伝えられるとは思います。」と“改編”なく制作すると約束。「三浦の弟子達の腕は本物です!素晴らしい描き手です。三浦不在の『ベルセルク』に不満不服あると思いますがどうか見守っていただきたいと思います。よろしくお願い致します。」と熱く伝えた。

 また、編集部も「長い時間を三浦さんと過ごした我々の頭と心には、三浦さんの想いが積もっています。三浦さんが描いた構想メモとキャラクターデザインも見つかりました。それらをファンの方々の誰にも伝えることなく物語を終わらせることに、強い抵抗感があります。いま我々が持ち寄ったラストエピソード・最後の一コマまでを読んでほしいのです。」と使命感たっぷりにメッセージを送った。

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