稲川淳二「目も耳も悪く、指は裂傷」 霊に取り憑かれて30年、「怪談は楽しい話」
タレントで怪談家の稲川淳二(74)が8日、大阪市内で「MYSTERY NIGHT TOUR 稲川淳二の怪談ナイト」の取材会を行った。
45歳で怪談ライブを初めて開催し、苦心して開催したコロナ期間も経て今年で30年連続公演。3年ぶりにフルセットで開催される。開口一番に「目が悪くなりましてね。いまはボワーンとしか見えない。耳も遠くなりましたし、指は裂傷で裂けるんですよ。怪談でね、口だけは平気なんですけど、他はボロボロなんです」と、霊に取りつかれていると笑わせながら、元気に怪談の魅力を話していく。
本公演は7月9日に栃木「宇都宮市文化会館小ホール」を皮切りに全国を巡って行く。いまは夏の恒例行事となった怪談ライブ。30年の節目に、記念公演として過去の作品から、ファンのリクエストに応じる選択肢もあったが「進化、進歩しているところをお見せしたい。今年も新しい話を」と約2カ月間、工房にこもって7作を作り上げた。
「テーマは元気な怪談、うれしい怪談。もちろん怖い話なんですけど、夢のある怪談をご紹介できたら」と稲川。「怪談っていうのは本当は楽しむ娯楽。本来は暗い話じゃなくて楽しい話。お盆にご先祖さまを思ったり、霊を思いながら話を聞くのもよろしいんじゃないでしょうか」とPRした。
関西では、8月12~15日に大阪「森ノ宮ピロティホール」、同月21日に兵庫「アクリエひめじ」、10月1日に奈良「100年会館大ホール」で開催される。