蝶花楼桃花 真打昇進から4カ月の落語協会史上最速で初トリ決定
今春、真打に昇進し、高座名を春風亭ぴっかりから改めた落語家の蝶花楼桃花(年齢非公表)が、真打昇進から4カ月で、東京・浅草演芸ホール7月下席(7月21~30日)昼の部の主任を担当し、いわゆる“トリをとる”ことが決定したことが9日、分かった。
1977年の落語協会発足以降では、これまで春風亭一之輔の5カ月が最速記録で、今回はそれを上回る史上最速での初主任興行となる。協会の関係者は「異例の抜てき」としている。
桃花は「ここまで育てていただいた師匠・小朝をはじめ諸先輩方。披露目に足を運んでくださったお客さま。支えてくださった関係者の皆さん。これまで出会ったすべての方のお力で、このチャンスをいただけたと思っています。感謝の気持ちでいっぱいです」と各方面に謝辞。
「身が引き締まる思い…を通り越してプレッシャーに押しつぶされそうだというのが正直なところですが、持ち前の明るく楽しい高座をご披露できるよう、精いっぱい務めさせていただきます」と抱負を述べている。
【主なスピード主任記録】
◆蝶花楼桃花(落語協会) 昇進/披露興行スタートから4カ月
◆春風亭一之輔(同) 昇進/披露興行スタートから5カ月
◆瀧川鯉八(落語芸術協会) 昇進から8カ月と20日(披露興行スタートから3カ月と10日。コロナ禍で披露目が5カ月延期されたため)
◆神田伯山(同) 昇進/披露興行スタートから10カ月
◆柳亭小痴楽(同) 昇進/披露興行スタートから10カ月