立民・小川淳也政調会長、日銀・黒田総裁に「そろそろ引き際を」と“勧告”

 立憲民主党の小川淳也政調会長が12日、フジテレビ系「日曜報道THE PRIME」に出演し、日銀の黒田東彦総裁に“引退勧告”を突きつけた。

 黒田氏は今月6日の講演会で「家計が値上げを受け入れている」という内容の発言をして、同8日の衆院財務金融委員会で「表現は全く適切でなかった」と撤回していた。

 番組コメンテーターのジャーナリスト・木村太郎氏は「どうしてこれが参議院選挙の争点にならないのか。小川さんに聞きたかったのは『もっと叫ぶべきじゃないか』」とコメント。黒田氏の発言は「家計に圧力がかかっても2%のインフレに持って行く」という日銀の方針そのものは変わっていないことを示していると説明した。

 小川氏は黒田氏の発言について「確信犯」とし「『2%の物価上昇を目指す』と10年前におっしゃって、実現してるわけですよね。ただ、それ以上に賃金を上げないといい循環にはならない。実質賃金はマイナス1・5%ですから。結局物価高がひっぱくしてるだけ」と解説。続けて「黒田さんも長くやり過ぎて、総理大臣よりも給料もいいはずですし、国民感情からずいぶん遠いところにいらっしゃるんじゃないかな」と感覚のズレを指摘した。

 さらに「アベノミクス下で格差が拡大している」とした上で「(格差に対する)感度もにぶっている」と黒田氏に対する印象を語った。続けて「そろそろ引き際を考えられるぐらい、お考えになった方がいいんじゃないかという受け止めでした」と“引退勧告”した。

 ただ、黒田氏の発言から6日、謝罪から4日が経過しているが、立憲民主党として黒田氏に辞任を求めるかどうかについては「まだそこまでの議論には至ってません」とした。立民内では「物価上昇ではなく、実質賃金を上げることに目標を切り替えるべきではないか、という議論を進めています」と説明。黒田氏についても、日銀の方針についても「議論中」であるとした。

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