ＴＢＳは、１０日に俳優・高橋一生主演の金曜ドラマ「インビジブル」第９話、１２日に二宮和也主演の日曜劇場「マイファミリー」最終回を放送し、看板ドラマ２枠のミステリー作ともに、事件の黒幕が判明した。

　「インビジブル」では暴走する犯罪コーディネーター・キリヒト（永山絢斗）と蜜月関係にある警視庁の内通者リーパーの意外な正体が判明。クセのある役柄を演じることが多い俳優・酒向芳が、温厚かつ有能な捜査一課塚地敬一班長を演じていたため、序盤からネット上で「いい人で終わるわけがない」と疑われ続けたが、結果はシロ。ネット上で「疑って、ごめんなさい」のお詫び投稿が相次いだ。

　さらに「マイファミリー」でも、俳優・迫田孝也が神奈川県警捜査一課管理官の日下部七彦を演じ、終盤に主人公を犯人に仕立て上げようとするかのような強行捜査を命じて、黒幕と疑われていたが、結果は正義の人だった。こちらも「迫田さん、ごめんなさい」の投稿が相次いでいる。

　酒向は、昨年１０月期にＴＢＳ「最愛」で失踪した息子の行方を執念で追う父親渡辺昭を怪演。今年１月期は日本テレビ「逃亡医Ｆ」で事件解明のキーマンとなる大学教授都波健吾を演じていた。

　迫田は昨年１月期にＴＢＳ「天国と地獄」で、ネット考察が白熱する中、演じた東朔也が犯人に。昨年９月期から今春までは、日本テレビ「真犯人フラグ」で、主人公の親友日野渉を演じ、最終回途中までダントツの黒幕最有力とされたが、結果は見た目通りの好人物だった。

　ともに現在、かつての小日向文世同様に、ミステリーに登場しただけで犯人と疑われる２大巨塔となっているが、今期はＴＢＳが両雄を贅沢な「かまぜ犬」枠で使う展開となった。