宮崎香蓮「自分の幸せは自分で決めたい」3年ぶり主演“愛の形”テーマの映画で痛感
女優の宮崎香蓮(28)が映画「KATACHI」(今秋公開)で3年ぶりに主演を務めることが12日、分かった。平原綾香、クリスハート、青柳翔らアーティストに楽曲提供してきたミュージシャン・堂野アキノリ(40)の初長編監督作品で、人それぞれ価値観の異なる“愛の形”がテーマ。ヒロイン役に抜てきされた宮崎がこのほど、デイリースポーツの取材に応じ、3年ぶりとなる主演の重みと「理解しがたかった」という難役を振り返った。
19年公開の映画「BENTHOS」以来、3年ぶりの主演作。久々に“座長”を任された宮崎は「ギリギリに映画が決まって、主演というのに役について考えなきゃとバタバタしていた」と反省しつつ、「うれしかった」と喜びをかみしめた。
同作は、監督を務める堂野のオリジナルストーリーで“愛の形”がテーマ。結婚秒読みと胸を弾ませる主人公の真由美(宮崎)が彼氏の実家を訪問。そこで待っていたのは、両親ではなく、彼の養母となっていた元恋人で…という複雑な物語が展開される。
昨夏に約2週間で撮影。彼の元恋人が養母という劇中で描かれる“愛の形”を「なかなか理解できなかった」という宮崎。通常は現場では意見しないスタンスというが、今回は「みんなで意見を出しながら、ずっと考え続けているような現場でした」と解釈することに徹した。
頭をフル回転させた現場で“息抜き”となっていたのが「コーヒーと甘い物」。さらに、19歳の頃からハマっているフィルムカメラを現場に持ち込んだといい、「これまで撮りたい物は景色が多かったので、人を撮ってみたい。快く協力してくれる方を募集中です」と呼びかけた。
06年に「全日本国民的美少女コンテスト」で演技部門賞に輝いた宮崎も28歳。「周りで結婚出産が多くなってきて、そういう年齢なんだな」とポツリ。時々“愛”について考えることもあるというが、「思っていたよりアラサーにビビっていない。まずは20代を全力で生き抜きたい。作品を通して自分の幸せは自分で決めたいと思った」と力説していた。
◆宮崎香蓮(みやざき・かれん)1993年11月20日生まれ、長崎県出身。早稲田大学社会科学部卒。06年に「全日本国民的美少女コンテスト」で演技部門賞を受賞し、芸能界入り。08年3月公開の映画「チェスト!」のヒロイン役で女優デビュー。趣味はフィルムカメラと読書。小学3年から高校時代まで合唱団を経験した美声の持ち主。17年から出演するテレビ朝日系ドラマ「遺留捜査」が7月に待機している。