カンヌ2冠の是枝監督が凱旋会見 韓国は偉業に熱狂「空港は揺れてました」

 第75回カンヌ国際映画祭で主演のソン・ガンホ(55)が韓国人初の男優賞を受賞し、エキュメニカル審査員賞との二冠を達成した韓国映画「ベイビー・ブローカー」(24日公開)の是枝裕和監督(60)が13日、都内で凱旋記者会見を行った。是枝監督が手掛けた初の韓国映画で、親が育てられない子を匿名で預かる「赤ちゃんポスト」を巡る人間ドラマ。

 授賞式後に韓国に渡り、約3週間ぶりに帰国した是枝監督は、「役者が褒められるのが一番うれしい。授賞式後にお祝いをして、特別な夜になりました」と改めて喜びを語った。韓国凱旋は「空港は揺れてました。いっぱいファンの方が待ち構えていて、韓国人初の男優賞はオリンピックの金メダル以上なんだなと分かりました。ファンが空港の外まであふれていて大変なことだと思いました」と本国での熱狂を明かした。

 カンヌでは「韓国映画の注目度の高さを感じた」と振り返り、新人監督賞で特別表彰を受けた早川千絵監督(45)や、アカデミー賞を席巻した濱口竜介監督(43)の名前を挙げ、「日本からの若い才能が出てきている感じはあるが、韓国の大きな声に負けてる感じがします。もうちょっとサポート体制が充実してくると良いなと思います」と問題提起をした。

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