宝塚 雪組トップ娘役・朝月希和退団会見「最後まで真っ白な気持ちで」
12月25日付で退団する宝塚歌劇団雪組トップ娘役・朝月希和(あさづき・きわ)が14日、兵庫県宝塚市の同劇団で退団会見を行った。
2010年入団し、21年4月、彩風咲奈の相手役として、トップ娘役に就任。この日は「最後まで真っ白な気持ちで」と選んだ純白のワンピース姿で登場した朝月は「13年間はあっという間」と振り返った。
芝居、歌、ダンスと三拍子バランス良く、男役に寄り添う伝統的な娘役で、同年8月の「CITY HUNTER/Fire Fever!」で新トップコンビお披露目をした。その公演直後に「ゴールを決めた方が、全力で駆け抜けて行けると考えたので」と退団を決意。彩風にはすぐに報告したところ「終わりが見えたからって妥協せず、一緒に芸事を極めていこう」と声を掛けてもらった。
トップ娘役に就任してから大切にしていたのは「いつも心に太陽を」と、前トップスター望海風斗からもらった言葉だった。その言葉を胸に「どんなに諦めそうになっても、歩むことをやめなければ、何かが待っていると思ってやってきました」と振り返った。その彩風の隣は「あたたかく、そして自分を磨いて、向き合わないと行けない場所でした」と笑顔を見せていた。
雪組の生徒には「夢介千両みやげ/Sensational!」東京公演千秋楽前日の11日に伝えた。卒業は「まだ何も考えていなくて」と苦笑い。「残された時間を精一杯すごさせていただきたい」と最後の日まで全力疾走と誓っていた。
退団公演「蒼穹の昴」は宝塚大劇場10月1日~11月7日、東京宝塚劇場11月26日~12月25日。