2人のダチョウ倶楽部“惜別くるりんぱ”で再出発 上島竜兵さん死去後初の生放送出演

 ダチョウ倶楽部の肥後克広(59)と寺門ジモン(59)が17日、ニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」(月~木、前11・30)に出演した。5月11日にメンバーの上島竜兵さん(享年61)が急逝して以降、初の生放送出演。局入りの際には上島さんも愛用していた赤い帽子をかぶった肥後が、帽子を脱いで惜別の「くるりんぱ」を披露。番組では葬儀のエピソードや、2人がムード歌謡グループ・純烈のオーディションに合格したことなどを明かした。

 突然の別れから37日。悲しみをこらえ、肥後とジモンが生放送に臨んだ。番組開始の約20分前に、2人は別々に局入り。先に到着した肥後はかぶっていた赤い帽子を脱ぎ、集まった報道陣に笑顔で上島さんのネタ「くるりんぱ」を披露した。変わらぬ“3人”の絆を行動で示した。

 番組は終始、明るいムードに。冒頭で、番組アシスタントの磯山さやかから「上島さんが旅立ってしまわれて」と声をかけられると、2人は「ええ?聞いてないよ~!」とギャグで返答した。フジテレビ系ドラマ「やんごとなき一族」に3人で出演したことにも触れ、「ドラマのおかげで解散しなくて済んだ」と肥後。ジモンは「(上島さんが)ずっといると思っている。いなくなったという感覚がないんです」と語った。

 多くの芸人や関係者が参列した葬儀のエピソードも披露。上島さんが生前に明るい葬儀を希望していたことを明かした肥後は「本当ならおでんを入れて、ほおかむりして、竜兵会のみんなで(棺を)落とすと、(上島さんが)リアクションしなくて、本当に亡くなったんだってみんなで悲しむと」と描いていたシナリオを披露した。

 棺を落とすギャグはさすがに「できなかったなあ」という肥後。それでも出棺前日に上島さんの妻・広川ひかるに「ある意味、竜ちゃんの遺言だからおでんを入れてもいいか?」と聞き、快諾を得たことから“おでん入れ”は実現。肥後が「汁は捨てて具だけ入れる」と主張したが、出川哲朗が「臭くなる。ビニールごとでしょ」とツッコミ。結局、ビニールに入れたおでんを棺に入れて送ったといい「温かかったね」と述懐した。

 約1時間の生出演。局を出る際には、2人で「ヤー!」と決めポーズ。報道陣には「これからも、現状維持で頑張ります」と声をそろえてグループの存続を宣言した。

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