ムード歌謡グループ「和田弘とマヒナスターズ」のセンターボーカルを担当した、歌手の松平直樹（まつだいら・なおき、本名寿夫＝ひさお）さんが１１日午後７時１３分、肺炎のため都内の病院で亡くなっていたことが１８日、分かった。８８歳。東京都出身。告別式は近親者で行った。喪主は長男晃（あきら）氏。

　松平さんは、１９５５年に「－マヒナスターズ」に参加。甘い歌声でセンターボーカルとして「泣かないで」などのヒットを飛ばし、５９年に紅白歌合戦に初出場を果たした。６０年には松尾和子さんと組んだ「誰よりも君を愛す」で日本レコード大賞を受賞。その後、「松平直樹とブルーロマン」としても「幸せになってね」などをヒットさせた。

　近年も音楽活動を続けており、２０１９年には日本歌手協会が主催の歌謡祭に出演していた。関係者によると、先月末に体調不良を訴えて緊急搬送。一時は回復傾向にあったというが、１１日に息を引き取った。