キムタク信長&綾瀬濃姫 初の夫婦役 家紋が織田家と同じ木村「特別な親近感」
俳優・木村拓哉(49)が21日、都内で行われた、東映70周年を記念した主演映画「THE LEGEND&BUTTERFLY」(来年1月27日公開予定)の発表会見に、女優・綾瀬はるか(37)らと出席した。織田信長(木村)と正室・濃姫(別名・帰蝶=綾瀬)の知られざる夫婦愛を描く壮大な歴史物語で、総製作費20億円にのぼるスペクタクル巨編。木村と綾瀬は3度目の共演で、初の夫婦役となる。
“本能寺の変”が起きたとされる1582年(天正10)6月21日から440年のこの日。49歳(数え年)で生涯を閉じた信長と、くしくも“同い年”となった木村は、感慨深げに壇上に立った。
98年の時代劇「織田信長 天下を取ったバカ」以来2度目の信長役。「(歴史上の人物で)特に織田信長さんにひかれる部分が多い。たまたま木村家の家紋と織田家の家紋が全く同じで『五瓜に唐花』。どこか特別な親近感があった」と縁を明かし「こういった大作で彼を演じさせていただくのは名誉なこと。全力でやらせていただきました」と語った。
撮影は昨年9月から今年1月にかけて京都撮影所で行われた。信長と濃姫が政略結婚という最悪の出会いから共に天下統一を目指し、真の夫婦となっていく物語。綾瀬は「脚本を読み終わった時は、見たことのない夫婦愛が描かれていて、心を持っていかれました」と振り返った。
11年のドラマ「南極大陸」以来の共演となった綾瀬を、木村は「見た目はおっとりした感じですけど動いたら半端ない。これは難しいんじゃないかという要望にも普通に笑って応える」と絶賛。「ぶつかり合うシーンも見つめ合うシーンも、お互いが同時にいないシーンでも、撮影する時は濃姫の存在を自分の中に大きく置いていました」と“愛妻”との絆を口にした。
また、2人は互いの「かなわないなと思うところ」を挙げ、木村は「京都撮影所はベテランの衣装さんがいたりするんですが、彼女の人柄なのか、一瞬にしてみんなをトリコにしていた」、綾瀬は「モチベーションの高さ。不安だなって思ってもすごいパワーで立っていらっしゃるから安心。全力を超えたすごいエネルギー」とリスペクトし合った。
戦国時代を描く映画から時は過ぎても、戦争はなくならない現代。木村は「世界では戦争も起きている事実もある。見ていただいた後に、当たり前の毎日のありがたさや、そばにいてくれてる人の大切さ、人を愛せることの幸せさを感じていただけたら」と、メッセージを送っていた。