乙武洋匡氏、東京大行進 第一声渋谷センター街から2時間かけ国会まで 参院選公示

 東京・渋谷のスクランブル交差点付近を電動車いすで練り歩く
 国会議事堂を背に当選への決意を示した乙武洋匡氏
2枚

 第26回参院選は22日公示され、7月10日投開票に向けた18日間の選挙戦が始まった。与野党は焦点となっている物価高対策をはじめ防衛費、消費税、年金でも政策を競う。立候補は改選124議席(選挙区74、比例50)と非改選の神奈川選挙区の欠員1を補う「合併選挙」を合わせた計125議席に選挙区367人、比例178人の計545人が届け出た。比例で受理された政党・政治団体は計15。2000年以降の参院選で最多だった01年の計14を上回った。

 ◇ ◇

 著名な候補者が多く注目度が高い東京選挙区(改選数6)から無所属で出馬した作家の乙武洋匡氏(46)は渋谷センター街の選挙事務所前で第一声を上げ、長谷部健渋谷区長が応援にかけつけた。

 乙武氏はボランティア数が目標の1000人を上回る約1200人、寄付金は2000万円を突破したことを報告。多様性の実現を目指し「皆さんの悲痛な叫び声を、私を通して届けていきます」と決意を示した。

 その後は約2時間をかけて電動車いすで国会議事堂までの約5キロを移動。選挙ポスター撮影時以来、約1カ月ぶりに見る目的地に「あの時は孤独な戦いになるなという思いで眺めていたが、そこから多くの仲間が集まってくれてここにたどりつけた。3週間後、もっと多くの仲間とここに来られたら」と思いをはせた。

 国会前演説では、練り歩きを米公民権運動の象徴となったワシントン大行進になぞらえ「まさにワシントンならぬ東京大行進。これを一歩にして共感してくれる人を増やしていって、国会議事堂に必ずたどりついてみせたい」と声を張った。自身の言葉に涙する支援者を見て「泣かないでよ、俺も泣けてくるんだよ…」と、もらい泣きする一幕もあった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス