「北の国から」ロケ地に五郎さん記念碑 倉本聰さん「けじめをつけるため」
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テレビドラマ「北の国から」のロケ地、北海道富良野市で23日、主人公黒板五郎さんの記念碑の完成式が開かれた。今年3月、演じた俳優田中邦衛さんの一周忌に合わせた式典で、脚本家の倉本聰さんが「けじめをつけるため」と構想を明らかにし、地元有志らが建立した。
作中、五郎さんは畑から出てきた自然石を自力で積み上げて家を造り、ドラマ放送後もロケ施設は「五郎の石の家」として公開されている。記念碑は五郎さんの墓という位置付けで、その敷地内に建立。家と同様、地元の石を積み上げ、かつて石の家の建築に携わったスタッフのほか、ボランティアら約40人が制作に関わった。
倉本さんは「五郎さんは私の分身。記念碑ができて本当にありがたい。彼の記憶をうずめる場所になれば」と話した。「北の-」は、電気や水道もない自然の中でたくましく生きる家族を描いた。今も多くのファンがロケ地を訪れている。