尼崎市がUSBで情報持ち歩き 前田裕二氏「20年前の感覚」と仰天

 ライブ動画配信サービス・SHOWROOMの代表で起業家の前田裕二氏が24日、日本テレビ系「スッキリ」で、尼崎市が市民46万人分の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失した問題に言及。機密情報をUSBで持ち運ぶ感覚は「20年ぐらい前」と驚いた。

 番組では尼崎市が市民情報の入ったUSBを紛失した問題を取り上げた。市から委託された業者がUSBを持ったまま飲食店に行き、そのまま泥酔し、USBが入った鞄を紛失した。

 これに加藤浩次は前田氏へ「ITの会社をやられているが、今、USBに情報を入れて持ち運ぶ企業ってあんまりない気がするんだけど」と質問。

 前田氏は「見たことないっていうか、周りには一個もない」とキッパリ。加藤はUSBを使用するのは「何年前の感覚?」と聞くと「20年ぐらい前の感覚。フロッピーの誤振り込みもあったが、フロッピーは3、40年前、あるいはそれ以前」との感想を語った。

 前田氏は「今、社内のデータアクセスは基本的にインターネット経由」「セキュリティに守られている仕組みで社外から安全にアクセスできるようになっていて、ほとんどの企業がそれを使っていると思う」と説明。

 そのセキュリティを導入する費用を聞かれると「実際に扱うスタッフの数や社員の数によるのかなと思う」としながらも「我々みたいな規模、100人、200人の社員で100万、200万とか」と語った。

 さらに「重要な情報が入っているパソコンにUSBがさせる事自体、おかしいと思っている」「(USBからの)ウイルス感染もある」と指摘し「(自治体の)感覚がずれている」とも語っていた。

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