23年後期朝ドラは「ブギウギ」 「ブギの女王」笠置シヅ子をモデルに描く
2023年後期に放送されるNHK大阪放送局制作の連続テレビ小説(第109作)のタイトルが「ブギウギ」と発表された。戦後、「ブギの女王」として一世を風靡(ふうび)した歌手で女優の笠置シヅ子をモデルに波瀾万丈の物語を描く。ヒロインはオーディション(時期未定)で決定するという。
同作は、「東京ブギウギ」などの大ヒット曲を持つ笠置をモデルに、激動の時代の中、ひたむきに歌に踊りに向き合い続けたヒロイン・鈴子の波瀾万丈の物語として再構成。香川、大阪、東京を舞台に、ヒロインが多くの困難を乗り越え、人々に勇気や希望を与えていく。
原作はなく、脚本家で映画監督の足立紳氏のオリジナル作品となる。音楽を担当するのは服部隆之氏で、「東京ブギウギ」の作曲者・服部良一さんの孫にあたる。
足立氏は「『今を生きる人たちに、今、必要な活力』というものが描けるかもしれないと思いました。主人公はときに人を巻き込み、ときに巻き込まれ、たくさん人に迷惑をかけ、迷惑もかけられながら生きていきます。それは人が生きていく上での当たり前の姿だと思います、ドラマを見ながらいつの間にか『生きる活力』のようなものが少しでもみなぎってくるような作品になればうれしいと思っています」とコメントを寄せた。
大正の終わり。香川に生まれ、大阪で育ったヒロインの花田鈴子は歌って踊るのが大好きな天真らんまんな少女で、道頓堀に新たに誕生した歌劇団に入団。そこで頭角を現した鈴子は上京。人気作曲家との出会いをきっかけに、“スウィングの女王”として人気を得た。
しかし、太平洋戦争が始まると、「敵性音楽」として居場所を失い、さらには母の死去など相次ぐ家族の不幸に見舞われた。そんな中、ある青年と恋に落ちるも、相手の家族に反対され、青年の子を身ごもるも青年が病で命を落としてしまう。
そんな失意の中で、娘を出産した鈴子は、娘を育てながら舞台に立ち、「東京ブギウギ」をヒットさせ、人々に勇気や笑顔を与えて、大スターへの階段を駆け上がっていく、というストーリー。