【The LDH Times】橘ケンチ 20周年ドームツアー「今しか見られない」EXILE見せる
EXILE・橘ケンチ(42)が7月6日に開幕するデビュー20周年ドームツアー「POWER OF WISH」に向けて、モチベーションを高めている。リハーサルでは入念な打ち合わせを重ねて、「今しか見られないEXILEを表現できているライブ」と自信。ソロ活動として取り組む、日本酒の魅力を広める「SAKE PROJECT」では壮大なプランも練っている。
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-EXILE20周年の受け止め方は。
「EXILEはひとつの固定したグループではなく、目に見えない思いを受け継いで、共有するメンバーが入れ替わって、表現するという概念に変化して。その中で20周年に対して、最初は先輩方が築き上げた物を汚さないようにとか、そういう思いが強かったですが、でもバトンを引き継いでるのは現場にいる僕ら。今のメンバーが率先して20周年を表現していかないといけない、と途中で考え方が切り替わったので、今は胸を張って『20周年です』と言えますね」
-ドームツアーにATSUSHIさんが参加する意義は。
「コロナになってLDHが0からスタートして頑張らなきゃいけないというときに、個人としてはやれることは何でもやる精神になったんですよ。より広い視野でエンターテインメントの復興を願うスタンスにどんどん変わりました。きっとATSUSHI君にもそういう感覚があったんじゃなかろうかと。卒業公演ができてなかったこと、20周年にドームツアーをやること、LDHエンターテインメントの復活…いろんな側面から考えた結果、一番ワクワク感が増すし、ひとつの答えだったと思います」
-リハの様子は。
「どういう方向に持って行くか。今の14人でやってきたことの延長上か、それともEXILEヒストリーをより強く表現していくのか。何パターンかの選択肢を吟味できて、いつものリハよりも進めるのが難しかった部分が多いんですよ。今しか見られないEXILEを表現できているライブだと思います」
-黒木啓司さんがドームツアーをもって、芸能界引退を発表。決断を聞いて。
「啓司らしいなとは思いますね。自分に正直で、こうだと決めたら突き進むタイプだし。自分の年齢だったり体力のことを考えて、ベストなパフォーマンスができなくなったら身を引く。潔さもあるじゃないですか。本人は何年も考えてきて、自分たちもそれは共有してもらってました。道をガラッと変えて、それを伝えるのは、並大抵のことじゃなかったと思うので、彼の勇気、行動力に、同じメンバーとして拍手を送りたいですね」
-配信中の新曲「BE THE ONE」は、歌詞もMVも歴史を振り返る内容に。
「(作曲の)SHOKICHIは元々、『20周年をみんなでお祝いする、パレードみたいな感じの広い世界観の曲を作りたい』と言ってくれてたので、うまいところをついてくれたなという気がします。歌詞もTAKAHIRO君がこれまでの歴史をちりばめながら、仕上げてくれましたし。20周年の軸になるような曲になったと思います。MVも俗に言うとエモい感じで」
-日本酒に関連する活動も多いですが、今後の目標は。
「日本酒にハマって、各地域の魅力を知れたのが大きくて。町で造った日本酒を地域の飲食店に卸して、そこに地域のお魚、お肉が集まって、皆でご飯食べて盛り上がって…。日本酒の蔵をハブにしていろんなモノが引き寄せられ、笑顔が生まれるサイクルにすごい興味を持って。地域創生につながっていくんだろうなと。今後も日本酒プロデュースはもちろんしますけど、ライブ事業とは違った角度で地域との関わりを目指したい。フックをたくさん作って、エンタメとか盛り上がる火種をいろんな場所に仕掛けたいですね」
-ブルーの髪色が定着してますが、カラーチェンジに興味は。
「6年前、SECONDが再始動するタイミングで出した『YEAH!!YEAH!!YEAH!!』がパーティーチューンで、黒髪もアレかなと青にしたら、ハマリが良くて。気付いたら青との相性が良くて、自分のテーマカラーのようになってます。日本酒をプロデュースしてもボトルを青にしたり。1個そういうのが決まってると、いろんなことが決めやすくて、青が心地よくなってます」
◇橘ケンチ(たちばな・けんち) 1979年9月28日生まれ。神奈川県出身。2007年、二代目 Jsoul Brothersのパフォーマーに抜てき。09年、EXILEに加入。12年からはTHE SECONDとしても活動。ソロでは16年に日本酒の魅力を伝える「SAKE PROJECT」をスタートさせた。