吉永小百合「北のカナリアたち」の生徒6人と10周年同窓会 9年ぶり礼文島に凱旋
女優の吉永小百合(77)が2日、北海道・礼文島にある2012年公開の主演映画「北のカナリアたち」のロケ跡地「北のカナリアパーク」で行われた「公開10周年 感謝の集い」に登場した。舞台となった学校セットの前にステージを設置し、小学校教師を演じた吉永と生徒役の6人が9年ぶりにがい旋。撮影終了後も年1回の“同窓会”で生徒たちの成長を見守ってきた吉永は「是非、私たちを使って作品を作って下さい!」と阪本順治監督に“続編”を直訴した。
“はる先生”と生徒たちが、日本最北の離島に9年ぶりにがい旋した。玄関口となるフェリー乗り場から車で数分の小高い丘にある「北のカナリアパーク」は、本来なら利尻富士が悠然と望める絶景スポットだが、夏特有の深い霧で真っ白となり、神秘的な雰囲気。強い風で17度の気温以上に肌寒かったが、吉永は大きくなった生徒たちと並び「今でも成長ぶりを見られるのがうれしいです。私も負けずに成長して、頑張りたいと思います」と目尻を下げた。
“北の三部作”の2作目に位置づけられる「北のカナリアたち」は、離島の分校を舞台に小学校教師・はると生徒たちが合唱で絆を深める姿と悲劇的な事故、それぞれの20年後を描くミステリー。校舎の跡地が13年にパークとなり、吉永らは開業イベント以来となる同地集結となった。
撮影後も毎年夏休みの時期に“同窓会”を開催。吉永主催で水族館見学や隅田川のクルーズ、教会での音楽会などを実施してきた。コロナ禍で21年は中止となったが、前日1日にバーベキューで久しぶりに顔を合わせ、旧交を温めたという。生徒たちは今でも吉永を「はる先生」と呼ぶなど、本当の学校のような関係が続いている。
生徒たちは今でも歌や芝居を続けており、吉永は阪本監督に「是非、私たちで作品を作って下さい。歌、音楽のある映画で、あれから10年経って、どれだけ成長したのか分かる物が作れたら最高ですね」と直訴。阪本監督も「題名だけ決めました。『北のカナリアども』…よかった、すべらなくて」とノリノリだった。