大規模通信障害 山口真由氏「自動運転で通信が途切れたら」迅速な備えの必要性を力説
テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が4日、冒頭でKDDIの大規模通信障害について取り上げ、弁護士の山口真由氏は「例えば自動運転なんてこともこれからあるわけですけど、その時に通信が途切れたら、それこそ命に関わる事故なんて増えるんじゃないか」などと問題視した。
番組では、2日に発生した通信障害について詳報。同日の午後1時35分ごろに発生し、3日午前11時ごろに西日本で復旧作業完了、午後5時半ごろに東日本で復旧作業完了したが、音声通話が利用しづらい状況は続いているとした。
影響は多岐に及び、気象庁ではアメダスの480カ所の観測データが送れず、ヤマトホールディングスではネット上で荷物の配送状況が更新されず、配達員の携帯がつながらない不具合も起きたことなども伝えた。
山口氏は「これからのますますデジタル化していく社会に向けて脆弱(ぜいじゃく)性が明らかになったなという気がします。例えば自動運転なんてこともこれからあるわけですけど、その時に通信が途切れたら、それこそ命に関わる事故なんて増えるんじゃないか」と深刻な表情。
続けて「今デュアルSIMみたいなのを使ったりとか、ローミングみたいな形で回線が使えない時だけ他の回線に乗り換えるみたいなシステムも動き始めてるようですが、まずインフラ部分として強化していくのと同時に、こういう事故が起きた場合に備えるシステムの実装化というのも必要になってくるのかなと言う気がします」と迅速な備えの必要性を説いた。
俳優の石原良純も「近代戦っていうのはこういうインフラをたたくって昔からあったけども、通信インフラっていうものの重大性っていうことはこれ大手3社の中の1社でこれだけ世の中が乱れるわけだから大変なことなんでしょうね」とデジタル社会における危険性を口にし、キャスターの羽鳥慎一も「そうですよね、だからホントにそれこそサイバーテロとか大変になってきますよね」と、うなずいた。